家づくりで後悔しないために知っておこう!シックハウス症候群 方法編

シックハウス症候群にならないために ~その他~【方法・手段2】

2020.02.21

シックハウス症候群にならないために事前に確認できることを紹介します。

シックハウス症候群にならないための家づくりについては、シックハウス症候群にならないために~家づくり編~でご説明しています。



家づくりでどんなに対処をしても、元々化学物質に過敏な人に対してはそれらの対処が不十分なことが多くあります。夢のマイホームに住んだ途端に体の調子が崩れてしまい、病気になったという人もいます。住宅会社にとってもちゃんと法律や決まり通りに建てたのに家が原因と言われ対処に困る事例が数多くあります。


そんな不幸を招かないためにも化学物質に過敏な方は新築前に様々な体験をしてみることをお勧めします。

モデルルームに宿泊体験してみよう

現在、住宅会社各社で様々な体験の機会が用意されています。工事中の現場を見たり、完成したお客様宅を訪問するなどの中で、宿泊型体験展示場を設置している住宅会社も多くなりました。
住宅会社自体も引き渡してから顧客に不幸な事態が起こることを一番危惧しており、宿泊型体験展示場を持つ会社であれば、体験させてもらえます。

シックハウス症候群にならないために:モデルハウス宿泊体験

宿泊体験は、なるべく建築後時間の経っていない建物が効果的です。体験をする前に聞いてみるのもいいでしょう。
1日程度宿泊型体験展示場で日頃と同じ団欒や入浴、睡眠を行えば体の変調の確認ができるのではないでしょうか。

もし、宿泊中にこれらの症状が出るようでしたら要注意です。

・目や鼻や喉の刺激症状
・粘膜の乾燥感
・皮膚の紅斑
・蕁麻疹
・かゆみ
・疲れやすさ
・頭痛
・精神的疲労
・集中力の低下
・めまい
・吐き気
・嗅覚味覚の異常


その建物から出て自宅に帰ってからその症状が改善するようであれば、シックハウス症候群の可能性が高いと言えます。

ご自身や家族の健康のためできるだけそのような宿泊体験をなさってから家づくりを始めることをおすすめします。また、そのような施設を住宅会社が持っていない場合は、築年数の浅い住宅展示場や新築後時間が経っていない入居者宅、分譲住宅などに行き、数時間過ごすことでもわかる場合もあります。

もしシックハウス症候群になってしまったら

「慎重に家づくりを行ったのにハウスシック症候群になってしまった」という事例も決してないわけではありません。
高いお金をかけた夢のマイホームに暮らすのが辛いという不幸な事態は避けたいものです。絶対的な効果があるとは断言できませんが、まだ手立てはあります。

身体的なことは、まず病院に行って治療を行ってください。
その後の暮らしへの対応は、医師の指示に従ってください。

家に関して対処できる手段としては以下のようなものがあります。


1.換気を行う

シックハウス症候群にならないために~家づくり編~でも説明しましたが、原因物質は新築時に最も多く放散されます。新築後間もない時点でなるべく早く排出することが重要です。

温度が上がれば放散量も増えますので夏の高い温度を利用して積極的に排出することをおすすめします。余裕があるなら十分な換気を行い一夏を越した後で入居すると効果的です。


2.ベークアウト

人為的に室温を上げて放散量を増やし排出することでその後の発生量を抑える方策です。

なるべく入居前か新築直後に行うことが重要です。ただ室温を35度以上にするので仕上げ材などの痛みが発生することは覚悟しなければなりません。


シックハウス症候群にならないために:ベイクアウト工法


3. 空気清浄機の設置

換気効果には及びませんが、換気による低減化を補助することによって効果が得られる機種もあります。VOC除去効果は物質によって異なります。


4.吸着材の設置

多孔質な仕上げ材などでホルムアルデヒドの吸着分解を行う製品が数多く発売されています。(冷蔵庫脱臭剤と同じ原理です)発生源近くに設置するほど低減効果が大きくなります。


5.汚染源の除去

揮発性化学物質を大量に放散している物質が特定できるようであれば、その物質の除去が最も早道です。移染しないうちに行うことが重要です。



シックハウス症候群といえば新築やリフォーム時に使用する建材が原因と思われがちですが、たびたび説明しているようにそれだけではありません。
生活していく上で持ち込まれる生活雑貨やタバコの煙高気密住宅でたまる一酸化炭素や二酸化炭素換気不全や結露によるカビやダニの発生も大きな原因の1つです。


新築直後の換気の敢行だけでなく、日頃の暮らし方が重要であることを忘れないようにしてください。

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