地震に強い家づくりのために知っておきたい法律や決まりシリーズ
住宅の品質確保に関する「品確法」【法律や決まり2】
住宅建築には任意ではありますが品確法という法律があります。
品確法
国内で建築物を作りには必ず守らなければならない法律は建築基準法ですが住宅建築に限っては任意ではありますが品確法という法律があります。
品確法とは「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の略で、
1.新築住宅の瑕疵保証制度の充実
2.住宅性能表示制度の創設
3.住宅専門の紛争処理機関の設置 の3本柱からなります。
住宅会社はこの制度を利用し、自社が建てる建物の強度を示すことに利用したり、顧客は自身が求める性能を住宅会社に示すことに活用されています。
この「品確法」についてはその中の「性能等級」について解説していきます。
性能等級とは
各種の性能は「等級1」「等級2」といった数で表されています。数が大きいほど性能が高くなっています。
「耐震等級」では等級1は建築基準法並、等級2は等級1の1.25倍、等級3は等級1の1.5倍の強さが基準となっています。
等級がいろいろあると、どの等級を選べばいいのかという話になりますが、どの等級を選ぶかは施主の自由で強制はありません。
この制度を利用することで該当建物がどのような性能を持つ建物かが明らかになり、優良な建物が増えていくことを目指しています。
さらにこの制度は第三者機関による第三者評価とも一体になっています。建築会社が自社の建物を評価するのではなく、第三者機関が評価することでその信頼性を高めています。
評価は設計内容を評価する「設計性能評価」のほか、施工がちゃんと行われたかどうかまで確認する「建設性能評価」もあります。
設計のみまたは設計、建設両方のいずれかを選べます。
当然費用がかかり両方になるとさらに高額になりますが、第三者による評価やチェックが入ることで確実に安心を手に入れることができます。